【図解】データはどのように届くのか？

現代では、ネットワークと呼ばれるデータ間を通信できる技術が発達しました。

今回は、データの通信方式について説明します。

データの通信方式

データの通信方式について、大きく「専用回線方式」「パケット交換方式」の二つを紹介します。

専用回路方式

コンピュータとコンピュータの互いの通信経路を一本に結ぶ通信路です。

これは、最もシンプルな通信経路となります。

しかし、通信相手は固定となってしまい、1対1の通信しか行えません。

交換方式

交換方式は交換機というものが通信経路を選択することで、多くのコンピュータと通信することができます。

ここでは大きく分けて2種類の交換方式を紹介します。

回線交換方式

送信元から送信先まで交換機が経路をつなぎます。

交換機があることにより、経路が選択され他のコンピュータのデータをブロックすることでデータの衝突を阻止できます。

アナログ電話がこのような回路となります。

通話料は回路が占有される時間に対して払われるものです。

パケット交換方式

交換機がパケットという単位に分割された通信データを、適切な回線へ送り出す方式です。

つまり、データというものを細かい単位に分けて、交換機が適切に選別して送り出すイメージです。

回線交換方式とは異なり、送り出す時間が短時間であるため、複数の端末で回線を利用することができます。

現代はパケット交換方式が主流です。

WANの構築について

一方で、WANの構築で拠点間を接続する場合は、パケット交換方式を利用しません。

WANについての通信方式についてご紹介します。

まずWANとは？

WANについて、なかなか知らない方もいらっしゃると思います。

比較対象となるLANと一緒に、WANについて説明します。

WAN

WANとは「Wide Area Network」の略です。

ワイドエリアから推測できる通り、広い範囲のネットワークを指します。

例としては、東京と大阪をつなぐネットワークがWANに該当します。

LAN

LANは「Local Area Network」の略です。

ローカルエリアから推測できる通り、狭い範囲のネットワークを指します。

例としては、事業所やオフィスの中のネットワークがLANに該当します。

WANの通信方式

WANについて認識できたところで、本題「WANの構築においての通信方式」について説明します。

代表的な通信方式は4つです。

専用線

拠点間を専用回路で結ぶサービスです。

二つの拠点間を物理的に接続する通信回路であり、通信事業者が顧客に貸し出す専用回路です。

高速かつセキュリティは高いですが、高額となっています。

インターネットを介さず接続することで、信頼性とセキュリティが確保されます。

フレームリレー方式

パケット交換方式を利用したデータ通信サービス。

伝送中の誤り制御を簡略化して高速化を提供する方式となっています。

データ転送の単位は可変長のフレームを使います。

ATM交換方式

パケット交換方式をもとに、データ転送の単位を可変長ではなく固定長として伝送する方式。

可変長ではなく、固定長（53バイト）と短く固定されているため、高速化が実現でき、地縁を防ぐことができます。

しかし、大きなデータとは相性が悪く、まとめて伝送する場合は通信効率が悪化する可能性があります。

広域イーサネット

通信事業者が独自に用意した閉域網を利用するL2のVPN接続サービスのことです。

高速で、一般的に使用している機器をそのまま使えるためコスト面でもメリットは大きいです。

また、契約者しかアクセスできない通信経路を利用するため、一般のインターネットよりもセキュリティレベルは高いと言えます。

一方で、カスタマイズ性が高いということから、設定が難しいことがデメリットです。

しかし、メリットも大きいため、広域イーサネットはWAN構築の近年の主流サービスとなっています。

終わりに

いかがだったでしょうか？

データの通信方式に大きく「専用回線方式」「パケット交換方式」を紹介しました。

また、LANとWANを話題に上げ、WAN構築の通信方式についても紹介しました。

ネットワークは将来、今よりもさらに注目されます。

重要な部分を押さえておきましょう。